試験コースの走り方

ここでは、課題をどのようにして走るか、法規走行の仕方について、神奈川県
大型二輪免許取得試験1号コースを例にとって解説していきたいと思います。
(撮影場所・運転免許試験場)

ただし、この走り方は神奈川県での走り方であり、私独自の解釈なので誤りが
あるかもしれません。他都道府県の方は各地域での走り方、ローカルルールを
守る
ことが大切です。特に、法規走行についてはローカルルールの差が大きい
傾向があります。以下の説明では減点対象のものは赤色で、その他のものは黒
または青で書いていきます。神奈川ローカル項目は緑で書いてあります。

参考文献
大型自動二輪ライセンスファイル・都民自動車教習所編
ISBN4-916042-65-4 \1500

細かい走り方はこちらをどうぞ。

目次

1・発進 2・一時停止 3・外周路 4・右折 5・見通しの悪い交差点
6・坂道発進 7・スラローム 8・急制動 9・一本橋 10・障害物
11・波状路 12・クランク 13・左折 14・S字 15・踏切
16・コーナリング 17・交差点(信号)の通過 18・指示速度 19・停止
では、実際の試験を見ていきます。

1・発進
Image01
発進を見れば試験官はその受験者の技量が分かるといわれる。たとえば、発進
時にふらつく受験者は低速バランス悪い、ニーグリップが甘いと判断される。
また、発進時の法規走行ができない受験者は、コース内でも概して法規走行は
できていないのだ。
発進時の手順を説明していくことにする。ポイントはギヤチェンジのとき以外
は右足はペダルの上にのせておくこと、及び後方確認である
  1. 採点塔に向かって手を挙げ、一礼。
  2. 周囲の安全を確認する。フロントブレーキを握って車体を起こす。
  3. スタンドをはずしてから乗車。右足はブレーキペダルへ。クラッチを握る。
  4. ミラーの調整。合っている場合も触ること。
  5. スイッチを入れる、ニュートラルの確認。
  6. (ニュートラルでない場合は後方確認後右足をついてニュートラルへ。)
  7. 始動。エンジンが始動しない場合はキルスイッチの確認。
  8. 後方確認してローギヤに入れる
  9. 試験官の発進命令の後右ウインカーを出し、後方確認後発進。
  10. 右ウインカーを消す
エンストした場合は速やかに再始動。後方確認後右ウインカーを出して発進。

神奈川の場合、発進してから100mほど準備走行が行われる。この間の採点はない
のでブレーキ、クラッチの感覚に慣れておくこと。私は準備走行で何度エンスト
したことか。

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
2・一時停止
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(図は坂道発進、下り坂の後の停止線。)

1号コースの場合、まず待ち受けているのが一時停止。止まれない人は免許を取る
資格はないと思ってくれ。公道では大事故につながるかもしれないからだ。
では、一時停止から再発進の手順を説明しよう。
  1. 停止線からおよそ30cm程度のところに完全に停止。
  2. 右、左の順に確認する。
  3. もう一度右を見て発進。
神奈川の場合、スタート直後の停止位置では、右を二回確認して発進すればよい。
また、外周路は第1通行帯をとおるため、左側で停止する。


・チェックされやすい減点(青は試験中止)
3・外周路
Image03
ここは、ナナハンパワーの見せどころ。ここをのろのろ走っていると、「めりはり
がない」という名目で不合格になる。また、右折する場合、障害物の通過を除いて
第2通行帯を走ってはいけないのである。また、指示速度がある場合、速度超過
速度不足
は減点対象となる。キープレフトも守ること。
750ccは400ccに比べてトルクも大きく、アクセルを開くと、後ろに飛ばされそうに
なるだろう。しっかりとニーグリップすること。

神奈川1号コースの場合、図の外周は法定速度となる。すぐに進路変更&右折があ
るが、4速60km/hまでしっかり加速すること。

・チェックされやすい減点(青は試験中止)

4・右折
Image03Image04
交差点の右左折は何度もあり、右左折には進路変更を伴う。法規走行がしっかりでき
ているか否か、試験官も注目すべき所だ。1連の流れが定着していないとあっという
間に減点超過になる。

では、交差点右折の手順について説明しよう。
  1. バックミラーで後方確認
  2. 進路変更合図
  3. バックミラーで後方確認
  4. 目視で後方確認
  5. 合図から3秒後に進路変更開始。この段階で右折まで30m以上の距離を残す。
(ここまで進路変更の手順。右合図は消さない。
  1. 進路変更後、中央線から50cm以内に寄せる。
  2. 前後ブレーキを用い、ポンピングブレーキで十分減速。
  3. 交差点を右折するときには徐行、安全確認も忘れずに。
  4. 右折の終盤で、加速。
  5. 右合図を消す
前方から車が来ている場合は停止すること。右折の優先度はないに等しい。
また、交差点の直近の内側をとおること。▽、◇印や矢印を踏んではいけない。

神奈川1号の場合、進路変更開始のタイミングは図のマンションのところの木。
それまでに、確認、合図等を終わらせておくこと。

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
5・見通しの悪い交差点
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見通し悪い交差点は交通整理が行われていない場合は徐行しなければいけない。
チェックポイントは車が来ていない場合は足つきしてはならないことである。

通過手順は
  1. 手前で徐行。
  2. 右、左の順に確認。車が来ている場合は一時停止。
  3. もう一度右を見て徐行。交差点に進入。
  4. 後半は加速。
神奈川1号の場合、右折後、左合図出したまま進入。足をつくと100%減点。坂道発進
への進入は左折扱いなので、左寄せも忘れずに。

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
6・坂道発進
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坂道発進。普段バイクに乗っている人なら簡単な課題だが、法規を伴う点で失敗が
ある。正しい手順を説明する。

  1. 停止目標位置に向かう(神奈川は坂の中央辺り)
  2. 左足をついて停止
  3. ギヤがローになっていることを確認。その他のギヤなら後方確認してローにする。
  4. 発進合図を出し、後方を確認して発進する。
神奈川では、坂の中央で受験コース、番号、氏名、生年月日を大きな声で告げる。発進
合図は1号コースの場合左合図のままでよい。(右合図にする必要なし)

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
7・スラローム
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オーバースピードで進入すると4本目のパイロンに接触する可能性が高い。
バンパーの存在も忘れがちなので注意。スピードが出そうになったらリアの
ブレーキで調整。

アクセルワークを使い、2速で通過するのが基本。立ち上がり(図の○の位置)
でアクセルをオンにする。(丁寧に開けないと暴走するので注意。)

神奈川県の場合、出口で2つに別れるが、必ず右左折合図を出すこと。入口は
スラローム内にバイクがいなければそのまま入ってよい。

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
8・急制動
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晴天時は11mで制動。法改正前よりも短くなった。失敗する点は、 神奈川県は大型二輪用制動レーンは4本あるが、どれを用いてもよい。一番
左はタイヤマークが多く、一番右は使用頻度が低いので浮砂がある。真ん中
2本を使うのが無難。

この課題はエンストは減点対象とならない。クラッチをできるだけ切らない
よう努力していただきたい。

停止後、発進時の手順は
  1. 後方確認、ギヤをローギヤに
  2. (エンストした場合は、ニュートラルで始動、後方確認後ギヤをローへ)
  3. 発進合図
  4. 後方確認、発進
  5. 合図消す
・チェックされやすい減点(青は試験中止)
9・一本橋
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一番緊張するのが一本橋。タイムは10秒以上だが、自分の能力以上に低速
で通過しようとすると失敗する。8秒でも減点は10点。とにかく渡りきる
ことを考えたい。

ポイントは、目線は遠く置くことである。ゴール付近ではゴールの先を見る
こと。また、ニーグリップが甘いと、ふらついたときの体勢が立て直しにく
い。逆に言えば、ニーグリップがしっかりしていれば気合で体勢が立て直す
事ができる。

多い失敗を述べておくと、 神奈川の場合、一時停止した後、試験官の合図で発進。橋でにエンストした
場合は中止だが、橋に乗る前にエンストしたら直ちに停止。そこから再始動
し、橋に乗ること。また、橋上でエンストしても、すぐにクラッチを握り、
セルをまわせばばれないことがある。

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
10・障害物
Image10a Image10b
ここでは、進路変更の手順を説明する。正しい進路変更ができれば難しい課題
ではない。油断すると減点される。

第1通行帯->第2通行帯(第2->第1)
  1. バックミラーで後方確認
  2. 右(左)合図を出す
  3. 右(左)後方を目視する
  4. 合図を出した後、3秒後に進路変更を開始する
注意すべき点は、障害物は外周に多く、速度が乗っているので、それに応じて
早目に合図しなければいけないことである。合図が遅いために失速したり、
急ハンドルでは減点になるので注意。

神奈川1号の場合、障害物(2ヶ所とも)通過後、すぐ左折なので障害物を通過
したら左に寄せて減速->徐行しなければならない。

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
11・波状路
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この課題は、立ち姿勢で行い、自分の手足をサスペンションにして段差からの
ショックを吸収する課題である。ここでは丁寧にアクセルを開かないと暴走、
速度速すぎ、エンジン空転、脱輪、ふらつきの原因となる。

通過タイムは非公式であるが、5秒以上必要。

アクセルワークがどうしても、という人は波状路に入る前にややスピードを出し
半クラッチのままとことこ通過してもかまわない。ブレーキ調整で5秒は出る。

アクセルワークで通過する場合は、Fタイヤが段差に当たる前にアクセルをオン
(クラッチを半クラ)にし、やや勢いをつけ、クラッチを切る。速度が出過ぎた
場合はリヤブレーキで調整。1本橋もそうであるが、低速バランス(今後講習会
などを受ける場合は千鳥なども)ではFブレーキを使うことはまずない。

神奈川の場合、波状路は2本設置されているが、どちらを用いてもよい。

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
12・クランク
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ややきつめのS字だと思えばよい。
自信がなければ、半クラッチでもかまわない。
失敗する点は、 でしょうか。
1号コースの場合、右折による進入なので比較的楽。

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
13・左折
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試験コース内で一番多いのが右左折。ここでは、左折の
手順を説明する。正しく出来ないと、一瞬にして減点
超過となるので要注意。
  1. バックミラー、目視で後方の安全を確認
  2. 左合図を出す
  3. 再度後方の安全を確認をする
  4. 3秒後、左寄せの進路変更を行う
  5. この段階で、交差点まで30m以上残す
なお、左に寄せすぎると、左折したときにバンパーが
縁石に接触するので注意。

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
14・S字
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クランクコースよりは楽。失敗する点は、 でしょうか。おそらくS字が苦手な人は「左折による入り口」だと思われる。
入り口を克服する方法は 神奈川県のS字コースは図の位置のみ。1号コースの場合、出口で中央線に寄せる。
(信号通過後、すぐに踏切への右折があるため)

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
15・踏切
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ほとんど失敗しない課題であるが、油断は禁物。実際の公道での踏切でのトラブル
は大事故につながるので正しい通過方法を身につけること。

  1. 停止線の30cm以内に停止
  2. 左右の確認
  3. もう一度右を見る
  4. 前方に車がいない(自分が入れる余地がある)ことを確認し、発進
  5. 踏切では変速厳禁
神奈川1号コースの場合、外周に右折して出るので右合図を出して踏切に進入
する。また、右寄せも確実に。

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
16・コーナリング
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ここでのポイントは、 こと。特に2番目については「大=20点」減点の対象なので要注意。

神奈川の場合、すぐに右折があるので30m手前までに第2通行帯に進路変更
がする。確認動作に気をとられてブレーキを踏まないように。


・チェックされやすい減点(青は試験中止)
17・交差点(信号)の通過
Image16
失敗しやすい点は黄色信号であろう。黄色になった場合は しなければならない。特に、黄色信号でのアクセルオンは信号無視になる。また
東京・鮫洲試験場のように、赤の点滅を設置している試験場もある。赤の点滅の
場合は一時停止扱いなので、停止線の前で停止すること。
また、忘れがちなのが「停止->発進時、先頭の場合の安全確認」である。
一時停止からの発進と同様の方法で発進すること。

右左折を伴う場合は交差点内は徐行し、安全確認を怠らないこと。

神奈川の場合、この直後から指示速度。交差点後半から加速開始。

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
18・指示速度
Image18
指示速度が指定されている場合は原則として守ること。速度の許容範囲はせい
ぜい±1km/h。それ以上でも以下でも減点対象になる。(特に、速度超過
は「大=20点」減点なので要注意。)

また、進路変更、右左折がある場合、進路変更時に失速しやすい。採点基準に
は車間距離の項目もあるため、前の車が遅い場合は下手に追い越し、追い抜い
たり、距離を詰めてはいけない。車間距離の目安は、自分の速度-15km/h程度

外周路の走行でも述べたとおり、キープレフトは忘れてはいけない。

神奈川の場合、図の直線が指示速度50km/h。ここまでくれば合格間近。
坂道(右側)からの小型中型、左側からの普通車に要注意。

・チェックされやすい減点(青は試験中止)
19・停止
Image01
完走した場合はもちろん、不合格でも気を抜いてはいけない。最後の手順
が甘く、不合格になる受験者がいる。受験者を見るとわかるのだが、正し
い手順で発進停止できない人は検定中止者に多い。不合格でも停止の練習
はできるので最後までしっかりやること。

停止の手順は
  1. ミラーで後方確認
  2. 停止合図(左合図)を出す
  3. 目視で確認
  4. 縁石から30cmのところに、停止線(ポール)から30cm以内に寄せる
  5. 後方を確認後、ギヤをニュートラルに入れる
  6. 左合図をもどし、メインスイッチを切る。キルスイッチでの停止は絶対に
    いけない
  7. 後方確認後、バイクから降り、その後サイドスタンドをかける
  8. 試験官に向かって一礼(合否がきわどいときは受験態度が大きく響く)
神奈川の場合、8.は暗黙の了解。降車後、誰にゼッケンを渡すか把握して
おくこと。


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