私自身実際の試験では深視力検査に不安があるが、練習は適性検査が ないので自由にできる。男のロマンとして一度はバスを運転して おきたいものである。というわけで、最寄りのバス練習場 である東急自動車まで行ってきた。これから書くことは大型2種免許に 合格していないひとが書くことなのであまり参考にしないように。
バスの特性
バスは初めてということなので、教官からバスの車体について説明を受ける。 長さ9m以上(大型一種のトラックは7.5m、 普通車の倍以上!)、幅2.5m(大型一種 のトラックは2.3m、普通車の1.5倍!)、 ホイールベース4.5m(大型一種のトラックは4m強、 普通車の全長がバスのホイールベース!)と、大型一種の試験車よりも 大きなサイズとなっている。しかも、運転席は前輪よりも前にあるため、 実際にハンドルを切る時には大型トラック以上に遅らせなければいけない。 運転に際してすべての面において、普通車の感覚は完全に捨てる必要があるのだが、 大型免許を持ってない身分だけにこれがなかなか難しい。
乗車姿勢
まずはバスにのってやるべきことは乗車姿勢の調整である。図は、
バスのコクピット。青はシート、一番左の黒い棒はハンドブレーキ。
その隣の灰色の棒はシート前後調整。一番ハンドル側の突起を右に倒し
ながらシートを前後させる。シート右の黄色い棒はシートの角度調整。
紫はシートの高さ、水色は背もたれの調整。中央付近緑の棒(ハンドルステー
付近にある)を
引っ張るとハンドルの上下、角度を調整出来る。一番左上の●は
シフトレバーなのだが、これが結構遠い。中央付近ハンドル下にある赤いのが
エンジンスイッチ、ハンドル右にある赤●はバッテリスイッチ(後述)。
シートベルトはサイドレバー付近にある。2点式のせいか、引き出す際には
軽く引き出さないと引き出せず、少々コツがいる。これらを調整し、
バックミラーを調整する。バックミラーを見て気づいたのだが、
バスの後方は死角が大きい。はっきりいってバスの後方にオートバイや
人がいたら見えないだろう。バスの後ろにぴったりとついてる君、
あんたはバスから全く見えてませんよ。乗ってわかる大型車の死角の多さ。
発進まで
ここまで来たら、ニュートラルとサイドブレーキを確認してエンジン始動。 だが、バスの場合、エンジン始動の方法が普通車やトラックとは違う。 電気系統は別のスイッチになっているからである。先の図に示した ハンドル右の赤●が電気系統をオンにするバッテリスイッチである。これを 引っ張ると電気系統がオンになり初めてエンジン始動でき、その他電装品を 使用できるのだ。
次の厄介なポイントはシフトチェンジ。シフトレバーを見ると、 パターンは
R 2 4 +−+−+ 1 3 5と単純そうに見える。しかし、ニュートラルの位置が3速と4速、 1速と2速を結ぶ経路の途中にあり普通車やトラックと違うのだ。 普通車ではNの上にはギヤ(2、3速)があるのだが、バスの Nの上にはギヤがないということ。大型車の場合、通常は2速 発進なのだが、2速に入れるためにはそのまま上げるのではなく、 軽く左に押して、2速に入れる必要がある。しかも、大型車という 性質もあり、ギヤを入れる時は力を入れる必要がある。 バスの体感シフトパターンはこんな↓感じ。*はNから軽く 押すと止まり、力を入れると通過してしまう点であり、こいつが バスのシフトチェンジの時、コツが要求される点である。
R 2 4 | | | +−N−*−N−+ | | | 1 3 5シフトチェンジの方法をまとめると
(日産クルー・神奈川普通一種、二種) 1 3 5 | | | +−N−+ | | | 2 4 6
(日産コンドル・神奈川大型一種) R 1 3 5 | | | | +−*−N−+ | | | 2 4 6
いざ発進→停止
ギヤを2速に入れ慎重にクラッチをつなぐ。 しかし、大型車はトルクがあり、しかも乗客0(空荷)の状態なので、 アクセルをちょっとでもフカした状態でクラッチをつなぐと急発進と なってしまう。クラッチよりもアクセルをより慎重に。ちょっとやそっと じゃエンストしない。というか、どこでつながってるのか回転数の 変化からは判断できないため、車体のわずかな動きを感じとらなければ ならない。そして、クラッチやアクセルより難しいのがブレーキ。大型の車両には ディスクブレーキではなく、エアブレーキが装着されている。こいつが 曲者。ブレーキには大変硬く遊びがどこにあるのかわからない。軽くふむも エンブレなのかエアブレーキで止まっているのかわからない。わからない からもうちょっと…と踏むと、車体は急停止し体は投げ出される。 これまた大型免許を持ってないだけに大変。こいつを克服しない限り、 旅客自動車を運転する資格はないし、大型二種の合格は果てしなく 先である。結局は慣れしかないのですが、教官からのアドバイスとして、
だそうな。この1時間だけでは克服できなかったのでまた別の機会に。
外周
ここは加速チェンジ、減速チェンジの練習。とくに、減速では エアブレーキの使用方法に細心の注意を払い、十分に減速してから 3速に入れるのがポイント。減速し切れないと3速に入れずらいし、 急ブレーキの原因となる。
直進する際は、普通車の感覚を抜くことが重要。さもないと、 左が接触、脱輪する。
あとは外周コーナーの車体操行。運転席が前輪よりも前にあることを 忘れてハンドルを切り始めると、後輪があっさり脱輪したり中央線を オーバーし検定中止。
右左折
左折をする際は、左側縁石から70cm以内に寄せる。 前後輪が見えるので、車幅感覚とミラーの使い方に慣れれば実は簡単なの かも知れない。ただ、難しい点はきり始めるタイミング。大型一種の場合、 自分の位置が交差する縁石の延長線上に来てからきり始めるのだが、バスの 場合はやはり運転席が前輪よりも前にあることを意識して、自分の位置が 縁石の延長線に達してからさらに1m程度前に進んでから一気に切る。
右折する際は、「右後方へ進路変更&そのための確認」というのが 定石であった。しかし、バスの場合はさらに右折の時ハンドルを切る際、 左後方を確認しなければならない。というのも、バスにはリヤ オーバーハングという厄介なものがあるからだ。自分の左側に 車がいる場合、リヤオーバーハングで引っかけてしまうため、 左後方の確認が必要なのである。今日は一度も出来なかったのが残念。坂道発進
停止後、サイドブレーキを引き、1速に入れる。坂道だけは1速発進。 普通車ではふかしてクラッチを離していくと回転の落ちが認識できるのだが、 大型ではクラッチがつながっているのかいないのか全くわからない。 というわけで、適当な場所でサイドブレーキを下ろしてみると…
急発進してしまいました。数回の挑戦でいずれも逆行はなかった。 大型車はトルクがあるためであろう。しかし、発進がマトモにできない。 逆行よりもむしろ発進方法に注意する必要がある。サイドブレーキの 下ろし方を慎重にすればいいのか、回転があってないのか、それとも、 2速発進で十分なのか。結論は出せず。
車体操行
車輪がどこを走っているか感覚を養うため、S字を走行する。 ポイントは、前輪を外側の縁石20cmの位置にそって走らせ ること。1、2回目は脱輪しまくっていたが、落ち着いて見ると、
とのきついお言葉が。たしかにそうだけど。(^^;
図を見てもらえばわかるが、走行位置について、右カーブでは運転席の位置が
S字の中央よりも外側に位置し、左カーブでは運転席の位置が縁石の上になる。
S字ではこの感覚を養うことが重要である。図の赤丸が運転席、青線はS字の
中央を示している。前輪を十分縁石に寄せ切れないと後輪がすぐにつかえてしま
うのが図を見て頂ければわかるだろう。今回はクラッチを切ったりつないだり
して走行したが、なれてくるとクラッチなしで走れるらしい。そして、ミラー
なしで走れるようになるのが理想だが、これが出来るようになったら十分
合格レベルだと思う。
S字の最大のポイントは出口での左折。脱輪気にし過ぎて 左折大周りになりがちなこと。左折に非常に厳しい神奈川では、 ここが合否の大きなポイントになる。
エンジン停止
手順だけまとめておこう。停止→サイドブレーキを上げる→ギヤRに入れる→ エンジン切る→バッテリスイッチ切る
と簡単に書いてしまったが、バッテリスイッチの戻し方は単に 押し戻すのではなく、左にねじって押し戻す必要がある。 曲者じゃ。